赤ちゃん待ち~妊婦なのにダイエット??~

2019/06/ 3

生活習慣病胎児期起源説

『赤ちゃんのために2倍食べる』『小さく産んで大きく育てる』こんな相反する俗説があるほど、妊娠中の食事の摂り方には、はっきりとした基準がありませんでした。

それが最近【生活習慣病胎児期起源説】が話題になっています。受精時、胎芽期、胎児期、また乳幼児期に、低栄養または過栄養の環境にあると、生活習慣病の(遺伝)要因が形成され、その後の生活習慣の負荷により生活習慣病が発生する、という説が発表されています。

大規模な疫学研究から、出生体重が低いと冠動脈疾患、高血圧、糖尿病、脳梗塞、高脂血症など生活習慣病の発症リスクが高まると言われています。

原因

第一に、低栄養児だと臓器・特に腎臓に影響が及び、高血圧を招きます。

第二に、低栄養状態でも生き抜く事ができるように体が適応する一方、生まれた後は脂肪が付きやすくなります。

第三に、低栄養状態だと副腎皮質ホルモンの上昇やストレスへの過剰反応が起き、糖尿病などが起こりやすくなります。

平均出生体重は

1980年は3200gでしたが、2010年には3000gに減少しています。

女性のダイエット志向が妊娠中にも影響を及ぼした結果として、低出生体重児が生まれることになります。

高齢出産や高度生殖補助医療による出産、妊娠中の喫煙や過剰なストレスなども同様な結果を招くことがあります。

適正な体重増加

BMI(体重(キロ)÷身長(メートル)÷身長(メートル)で計算)が18.5未満なら、9~12キロ、18.5~25.0未満なら、7~12キロ、25をわずかに超えるくらいなら、5キロ程度を目安にしましょう。著しく超える場合は個別対応が必要とされています。

妊娠前の体重・身長からBMIを算出し、推奨される体重増加と照らし合わせて下さい。

『小さく産んで大きく育てる』がもてはやされた時代は既に終わりました。とはいえ、出生体重が多ければいいものではないことも肝に銘じておいてください。

11月23日毎日新聞より

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